こんな悩みに答えます。
- 適応障害になって休職するまでの流れ
- 心療内科で診断書を貰うときどうする?
- 休職中の過ごし方
- 休職→復職→退職の流れ
私自身、自分が休職するとは思ってもみなかったので初めは戸惑いましたが、今では休職して良かったなと思います。
今回は私の休職の体験談を通して、会社で働くことがキツイと思う方に向けて、休職した時・退職まで流れなどをイメージしやすい様にありのままをお伝えしようと思います。
適応障害になって休職するまでの流れ
私が休職に至った流れですが、詳しくは「自分には仕事しかない」はキケン!気をつけてても働けなくなってしまうこともある。の記事でも書いているので良かったら読んでみてください。
簡単にいうと、下記の2点が要因としては大きく、休職することになりました。
- 休職を考えるほどではなかったが、もともと仕事でのストレスは積みあがっていた
- お酒の席で上司(男性)に殴られた
私の場合は決定的な出来事が起こったのでわかりやすいですが、人によってはストレスの積み重ねで一気に気持ちが崩れてしまう方もいると思います。
とにかく自分に異変を感じたらごまかさずに気付いてあげることが大切です。
自分に異変を感じる
私はお酒の席で上司に殴られたことがきっかけになりました。
経緯を詳しく書いても当てはまらない人の方が多いと思うので、自分にどんな異変が現れてきたのかをまとめておきますね。
- 翌日はなんともなかった
- 翌日の夜から殴られた時のことばかり考えるようになった
- なぜあんなことが起こったのか意味もなく考え込んだ
- 男の人に殴られるとか普通に怖い
- 私だから殴られたと思うようになる。だって他の人は殴らないよね。
- 自分の事を殴るって本質を持っている人と一緒に仕事しないといけないのは苦痛
- 会社行きたくない
私の場合は思考が一気に押し寄せてきた感じでした。
もう頭の中ぐっちゃぐちゃ。
最終的に「明日会社いかなアカンかな…」ってなりました。
上司に相談した
同居人と話した結果「そのお酒の場に一緒にいた先輩に話してみることにする」と決めて、とりあえず会社に行くことに。
朝はテキパキ準備できるタイプなのに、この日は全然準備の手が動かなかったのを覚えています。
電車に乗ってても動機がとまらないし、乗り継いで会社の最寄り駅につく電車に乗った時にはもう泣いてましたね。これ、周りの人からしたらビックリするよね。
朝一で、同じお酒の場にいた先輩に相談しました。
その場の状況をわかってくれているし、何より話しやすい先輩だったのが救いでした。
その先輩は当上司とも仲が良くて直接物申すこともできるけど、私がここまで精神的に参っているのは個人間の謝罪だけで済ます問題ではないと言ってくれて、私の上司ともう一つ上の上司に相談しようと言うことに。
会社として事を重大に捉えていただき、総務→役員会とどんどんエスカレーションしていきました。
正直どれだけ上の人にどんどん報告されても、私の問題は「いままで通り働ける自分に戻れるかどうか」なんですよね。
会社にいても仕事が手に使いないと言うよりは、完全に脳が働いてないなって実感したんですよ。思考停止ってこう言うことかと。
会社は私と当人が顔を合わせないように、その日の中に席替えしてくれたり、明日からの出勤も「来れたらくるくらいの気持ちでいいよ」と言ってくれたので、本当にありがたかった。
「来れたらくる」も、今までの私では許せないことだったんですけどね。
「体調悪くても働け、会社に来たらしっかり仕事しろ」タイプだったんです、私。
翌日は確かギリ出勤したような気がするけど、仕事もできないし昼で帰ったような気がする。
もはや記憶が曖昧。
そこから「朝、行けると思ったら行く」を自分に許可してみました。朝起きて準備してあとは家を出るだけって状況までもっていけても、動けなくなり、上司にLINEで「すみません、今日休ませてください」と連絡。
私的にはLINEで休みを連絡するってのも今まではありえないって思ってました。ちゃんと会社に電話しろよと。
そんな自分の常識がどんどん崩れていった時期でもあります。
心療内科に行った
総務課の部長さんから「ストレスの原因から一定期間離れることで良くなることもあるから、会社の制度を利用してお休みするのもありだよ」とアドバイスをもらいました。
ただし休むためには診断書が必要とのことで、家の近くの心療内科を探すことに。
運良く2軒目に電話した心療内科にキャンセルが出たから明日らならOKですよと言うことで受診しました。
心療内科の先生に事件と自分が感じたこと・会社がしてくれたことなどを全て話し、診断書をもらうことができました。
そこに記載されていたのが、「適応障害」でした。
適応障害はうつ病と違い、ストレス源がはっきりしているので、環境を変えたりストレス源から距離をとることが大切だと。
ひとまず「1ヶ月の休養が必要」という内容の診断書をもらって、会社に提出することにしました。
診断書を会社に提出した
会社からは郵送でもいいと言われましたが、自分でもっていきました。真面目。
この時も電車乗っている時からキツくて、動きは緩慢。
でも、どうしても、休職に入る前にチームメンバーに声をかけておきたかった。
私のチームはこの時、私と課長以外のメンバーが退職してメンバー総入れ替え状態。若い新人ばかりのチームになってて、私が休みをもらうことでメンバーの負担はかなり重くなることは明らかだったんですよね。
それが本当に申し訳なくて。
自己満足だけどみんなに一言いっておきたくて。
そしたらみんな「ゆっくり休んでください」って。
優しくて泣いた。
心療内科で診断書を貰うときどうする?
心療内科で診断書をもらうには、しっかり診察を受けて自分がどんな状態なのかをお話ししないといけません。
私も泣きながら先生にお話ししました。
先生としては何があって、私がどう思ってて、今どんな状況なのかを詳しく知らないと、正しい診断ができないですもんね。
心療内科でもらう診断書の料金ってどのくらい?
診断書の料金ですが、私が受信した心療内科は1枚6000円でした。
診断書の値段は病院やクリニックによって変わってきますが、大体5000円〜8000円くらいではないでしょうか。
心療内科で診断書がもらえない場合もある?
基本的には、心療内科の先生に
- どんなことがあって
- どう思って
- 今どんな状況で苦しい
と言う事をしっかり伝えることが大切です。
その上で会社が診断書をもらってきて欲しいと言っている旨を伝えるとスムーズに診断書を書いてもらえると思います。
もちろん嘘をついたり「とにかく休みたいから診断書を書いてください」では書いてもらえないケースもあるんじゃないかな。
もし、本当に自分が辛い思いをしているのに心療内科の先生に理解してもらえず診断書がもらえないのなら、病院を変えましょう。
今後その先生とお付き合いしてもあなたにとっていいことは何もありません。
休職期間をしっかり明記してもらおう
会社に休職を申請する場合は、診断書に「○ヶ月の休養が必要」などを書いてもらう必要があります。
会社によってはその期間をすぎると追加で診断書が必要になってくるところもあるので注意です。
診断書をもらうたびにお金かかりますからね。初めに会社に聞いておいてもいいかもしれません。
休職中の過ごし方
休職中は自分がリラックスできる過ごし方をずっと探していました。
- ジムに行ったり
- カフェに行ったり
- 舞台を観に行ったり
とにかく、好きな事をやろうと。
幸運なことに私にはブログがありました。
働きながらブログを書くのは作業時間の確保とか結構大変なんですけど、仕事を休んでいるのでめっちゃいっぱいブログの時間が取れましたね。
ただ、やはりふとした時に事件の事を思い出して街中で急に泣くとか、またまた似ている人を見かけただけで息が詰まるなんてこともありました。
Twitterで男の子が女の子をめっちゃ殴っている動画がバズっていたり(ひどい!拡散してください!的な意味で)、観に行った舞台で男性が女性をめっちゃ殴るシーンなどがあると、どうしようもない不安に襲われたりしていました。
そういうフラッシュバック的なものを感じた時もありますが、時間と共に少しずつ無くなってくるので、とにかく自分がリラックスして過ごせるようにするのが優先です。
休職→復職→退職の流れ
私の場合ですが、休職期間をマックス取得してそのまま退職っていうのは絶対嫌だったんですね。なんせ真面目なので。
休職するなら復職するのが筋だろうと思っていたし(そんなことはないのですが)。
それに何も引き継ぎなく退職されたら残った現場の人間はめちゃくちゃ大変なことも自分自身経験してきたので、やめるにしてもしっかり引き継ぎをして、自分の持てるノウハウは全て後輩たちに残していきたいと考えていました。
もっと自分本位に考えてもいいと思うのですが、多分後輩たちのこと好きだったんだろうなぁ。
だから休職期間中も、電車に乗って会社の近くまでいく練習やお昼休みに上司に出てきてもらって一緒にランチに行ったりしてリハビリみたいな事をしていました。
- 会社の最寄り駅まで行く
- 会社に行く最後の曲がり角までいく
- 会社の前までいく
- オフィスに入る
- 自分の席に座ってみる
- PCの電源をつけてみる
週1回ペースでこう言った事を徐々にできるようにチャレンジしていきました。
そして4ヶ月経った頃に、心療内科の先生からもOKが出て、通院は続きますが職場復帰してみようということになりました。
時短・週3勤務で復帰
私の復帰にあたり会社も本当にいろいろ配慮してくれて、全社員が集まるような朝礼には出ないで済むように時短勤務と各日出勤させてもらえました。
私としてはフルで働きたい気持ちがあったのですが、実際にやってみると
- 集中力が病気になる前位に比べて低下しすぎている
- 体がテキパキ動かない
- 頭の回転も明らかに今までより遅い
休職前のパフォーマンスを再現するのはかなり困難なのだということに気がつきました。
復帰した頃には退職を考えていたので、「会社がいろいろ考えて手を打ってくれているのに退職するのかよ」と友人や親に言われたりもしました。
ちょっとそれ思ったけど、もう仕方ないと思うようにしました。
私が本来の自分を取り戻すのが先決だわ。。。
正直心療内科にお世話になるような病気になって、克服したと思ったのに、後遺症のように自分のパフォーマンスに影響するとは思ってなかったので。
これが今後一生続くと思ったら恐怖でしかないですもん。
とにかく「自分のために自分本位で考える」を徹底するようにしました。
無理に復職しなくてもいいと思う。
とはいえこれはあくまで私の例です。
正直、無理に復職することもないと思います。
自分が休職するに至る経緯や自分と会社との関係性なども人それぞれ違います。
休職期間は元のニュートラルな自分を取り戻すための期間として考えて、そのまま退職しても次のステージでまた自分らしく働けるようになるために過ごすのが一番です。
私は次のステージにいくにしても、会社に気持ちを残したまま進むことはできないなと感じたので、このような行動をとることにしました。
自分に素直にいきましょう。
終わりに
今回は適応障害になって休職した後、退職までを私の体験談を元に紹介しました。
適応障害は真面目な人や一生懸命働いてきた人こそなりやすいと言われています。
しかも真面目な分「適応障害」ってレッテルを貼られること自体結構キツいですよね。。。
休職することもかなり勇気のいることですが、元の自分に戻るためにはストレス源から離れてゆっくりする、自分と向き合う時間をじっくりとるのがとても有効なんだと私自身実感しました。
今後の生活のこと、仕事のこととかを考えると焦ったりもします。それすら受け入れる。
もしあなたが今仕事がキツくて悩んでいたり、適応障害と診断されて気持ちが落ち込んだりしているなら、自分がリラックスしてニュートラルに戻れる過ごし方を探してみてくださいね。