この記事では『「繊細さん」の幸せリスト』の要約をわかりやすくまとめ、私個人の感想や実体験などの振り返りをアウトプットしていきます。
- 『「繊細さん」の幸せリスト』の要約
- 『繊細さん』(HSP)の行動指針的なもの
- 『繊細さん』(HSP)が幸せに生きていくためにはどんな考え方を持っていたらいいか
私は本書の作者である武田友記さんの本である『「繊細さん」の本』も読ませていただきました。
私自身が「繊細さん」(HSP)であることをはっきり自覚することができたんだけど、じゃあその気質を持ってどんな風に行動したり、生きていけばいいのかなどを具体的考えるのが結構難しかったんです。
そんな時に本書に出会い、心の中にいくつものポイントがあることをしるこができたので、とても頭の中が整理されたし、さらに気持ちが楽になったような気がします。
▽今回の書籍
『「繊細さん」の幸せリスト』の要約
「繊細さん」が幸せに生きていくには、
- 成果主義から脱却して
- 自分のために繊細さを活かす方法を見つけていく
ってことに重きを置いて生活していくのがポイントになってきます。
成果主義とは客観の世界にあるものです。
- これをやって人からどう思われる?
- 意味ある?
- 生産性はどうなの?
など、成果を気にしていると心がしんどくなりがちです。
しかし、周りの状況や環境を把握することが上手な繊細さんはどうしても成果主義に陥りがちなんですよね。
なので本書に書かれている幸せになるポイントを抑えながら、自分が幸せに感じることを優先することでも成果を体感できるようになっていきましょう。
繊細さんが幸せになる6つのポイント
- 感じるし幸せ
- 直感の幸せ
- 深く考える幸せ
- 表現する幸せ
- 良心の幸せ
- 共感の幸せ
この6つについて、私なりの解釈を含みながら1つずつ紹介していきます。
感じる幸せ
自分が「いいな」と思ったものを、そのまま受け入れる事です。
なんて考えなくてもOKです。
自分の心がときめくものを周りに置くことで、自分の心の変化を感じていきましょう。
私もよくあるのですが「まだ使えるから」「勿体ない」という想いを優先して、自分が「いいな!」と思ったものを手に入れられなかったり、手放すのが悪いことだと思ってしまうのですが、思い切って自分の周りを変えていくことで自分の心の変化も感じていくことができます。
直感の幸せ
『「繊細さん」の本』でも紹介されていましたが、繊細さんは直観力が高いと言われています。
なので、「いいな」と直感的に思ったものは、大体自分に合っているものが多いんですよね。
- 「また今度」
- 「そのうちやろう」
をやめて、直感を信じることで幸せを感じることができるのだと言います。
また「これやって意味あるかな?」と思ってしまうと、成果主義に囚われることになってしまいます。
直感的に自分に合うモノ・イイモノを選んでいけるようになると、物事が全て繋がってくるようになってきます。
「あの時のこれが今に繋がっているんだ!」的な事を体感するようになってくるんです。
これを繰り返していくうちに取捨選択が上手になって、「自分に合うものを選び合わないものを選ばない」ということができるようになっていきます。
深く考える幸せ
繊細さんは物事の本質的なことに目を向け、没頭する傾向があります。
なので一人静かに没頭して、その「世界」と繋がることに幸せを感じることができます。
「深く考える」ことは「直感」と合わせて使うことでより活用することも出来ます。
「コレだ!」と思ったことの「世界」に深く繋がり、感じたことを直感的にアウトプットしてみましょう。
他の人からどう思われるだろうなどは、少し脇に置いておいて、世間と合わせようとか気にすることなく「自分はこう思う」「本当はこうしたい」を信じて深く考えたことをアウトプットすると、頭の中に空き容量ができて、さらに深く考えることのスペースが出来ます。
表現する幸せ
「深く考えたことをアウトプットする」ことにも通ずるところがあるんだけど、あふれ出た想いを「表現」としてアウトプットするのが幸せに繋がる繊細さんもいます。
- 絵
- 文章
- 図
- 造形
- 声
- 身体表現
なんでもOK。
ただ、表現をしていくとどうしても「他人からの評価」が気になってきます。
他人の評価を気にしだすと、自分が本当に表現したいことからはかけ離れていって、だんだん表現すること自体が辛くなってくることも。
なので、表現のパターンは2通りあるということを知っておくことが大切です。
表現のパターン
- 呼応
- 深掘り
呼応は、求められていることに対する反応で、相手ありきのものになります。
対して深掘りは、自分の興味を突き詰めていく作業になります。
他人の評価は気になるかもしれないけど、「本当の自分」で人と繋がっていきたいなら「深掘り」を突き詰めていくのがいいですね。
そうすると、自然と「本当の自分」に興味を持ってくれた人が集まってくるものです。
良心の幸せ
良心の呵責という言葉がありますが、繊細さんは悩まされやすいんじゃないかと思います。
例えば
会社で取り扱っている商品について、自分は全然良い商品だと思わないのに、お客様に売らなければならない。売るためのセールストークをしたり文章を考えたりすると嫌な気持ちになってくる
のような感じです。
この問題を解決して、良心の幸せを満たしながら生きていくには「自分が本当にいいと思っていることを仕事にすること」です。
自分が心からおすすめできるものを提案しながら生きていけるってめっちゃ幸せです。
私は会社を辞めてこの境地にたどり着くことができました!
共感の幸せ
繊細さんは共感力が高いゆえに、人の感情に影響を受けやすいという特徴があります。
共感力が高いので、繊細さんに話を聞いてほしいと思う人は結構多くて、結果、聞き役・聞き上手に回ってしまう繊細さんも多いようです。
人の話をずっと聞いていると、いい話もあれば気持ち的にシンドイ話も結構ありますよね。
でも聞き上手な繊細さんは親身になって聞いてしまいます。
話している方も親身になって聞いてくれる繊細さん相手なら話しやすいのでどんどん話をしてしまうんです。
そうすると、話した相手はスッキリするかもしれませんが、共感力の高い繊細さんは、相手の感情を自分の感情かのようにも受け取ったり、感情の波に影響を受けてしまって、めちゃくちゃストレスに感じてしまう事もあるんですよね。
そんな時はどうすればいいのか。
相手の話を「ただの事実」として受け止める。ということをしましょう。
- 「そうなんだ」
- 「なるほど」
- 「そう思っているんだね」
と。
ちょっと他人事のように感じるかもしれませんが、それくらいの方が繊細さんにはちょうどいいんですね。
あくまでも話は相手の問題だったり課題だったりします。
心理学では「課題の分離」と言ったりしますが、相手の課題と自分の課題をしっかり線引きして置くことで、相手の課題から生まれる感情に影響されることをできるだけ少なくしていきましょう。
さらに、その敏感な共感力を相手のために使うのではなく、自分のために活かしていく事を考えていきましょう。
繊細さんにとってはちょっとワガママや自分勝手に感じてしまうかもしれませんが、自分自身に共感してあげることでもっと生きやすくなります。
とはいえ、共感力が高い故に他人に「わかってほしい」と思う心も出てくるかもしれません。
人は他人を100%理解することはできませんし、自分の事を他人に100%理解してもらうことは難しいです。
「わかってほしい」と思う気持ちには「どうしてわかってくれないの?」の気持ちも当然ついてくることになります。
そこで思い悩んでしまうと、辛いですよね…。
他人を変えることはめちゃくちゃ難しいことです。
なので自分の考えを柔軟にしていきましょう。
相手を受け入れつつ、自分の意思もしっかり存在させる。
ただその状況を自然体で受け入れることができれば、繊細さんはもっと幸せに生きていけるのではないかということを本書から読み取りました。
人生のある3つの時期
人生には3つの時期があると言います。
- 痛みを治療する時期(マイナスからゼロ)
- ゼロ地点
- 愛や喜びを探求する時期(ゼロからそれ以上)
マイナス→ゼロ→それ以上と、どんどん通過しながら人は生きていきます。
その過程で、過去に通って生きたことに対して、理解はできるが共感することはしんどくなってくる時があるのだとか。
例えば、今までマイナスの地点にいてなんとかゼロ地点にたどり着いた場合。
マイナス地点のことはよく知っているし、どれくらい大変か・シンドイのかは理解できるのだけど、ゼロ地点に到達した今、マイナス地点にいる人と会話を交わしていると共感するのがとってもしんどくなってくる。
というようなものです。
だったら、自分がしんどくない「ゼロ地点」の人たちと交流を持つ方が良いです。
自分が一番幸せを感じる考え方や行動に基づいていきましょう。
自分が幸せでいることが周りも幸せにするということを心に留めて。
おわりに~感想まとめ
前作『「繊細さん」の本』から続けて本書を読むと、自分の「繊細さん」である部分をさらに深堀して考えることができました。
もちろん自分に当てはまるケース・当てはまらないケースはあります。
その「自分に当てはまるケース」において、以前めちゃくちゃ悩んだことがあったりすると、その原因となる「繊細さん的思考」が明確になってスッキリする感覚を味わいました。
そんな「繊細さんである自分」でも、幸せを感じることができるパターンが6つも紹介されているので、自分に合っているパターンや自分の場合に置き換えて考えることができます。
本当に自分は傷つきやすくて生きづらい、どうしたらいいのかわからないって人には是非「繊細さんシリーズ」を読んでみてほしいなと思いました。
何か生活する上でのヒントを得られると思いますよ!
▽今回の書籍