職場の人間関係や上司の指摘・同僚の気分によって何故か自分が傷ついてしまう。
私もそうです。同じ職場にいる人の感情に引きずられやすいし、他人から自分がどう見えているのかをめちゃくちゃ気にして、場合によっては勝手に傷ついたりします。
すごく働きづらいのでこの性格を治したい…幾度となくそんなことを考えました。
しかし、これが「HSP」という自分の「気質」であることがわかってから、ずいぶん気持ち的に楽になりました。
今回は私と同じように「自分ってなんでこんなに傷つきやすいんだ」と思っている方に向けて、傷つきやすい性格に対する考え方と、その「気質」と上手く付き合っていく方法を紹介したいとおもいます。
傷つきやすい性格は治すべき?
結論から言うと、無理して治すようなものではないです。
自分は傷つきやすいからもっと強くならなきゃ!と考えてしまうと、そのこと自体がストレスになりますし、強くなれない自分にさらに傷ついたりしてかなり悪循環にハマる可能性もあります。
なので、治すというよりは「その性格」とどう付き合うか。
実は「性格」というにも少し語弊があります。
それは生まれながらにあなたが持っている「気質」だからです。
その気質は生まれながらのものなので、治すとか変えるという考えの方がナンセンスなんですよね。
自分の「気質」を理解した上で、どう生きていくかを考えていく方が辛くないんです。
HSPという気質
あなたの「傷つきやすさ」はHSPという気質からなるものかもしれません。
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、「超繊細な人」「人一倍敏感な人」のことをいます。
HSPはその人が持って生まれてくる「気質」で、決して病気ではありません。
病気ではないので「治る」とか、そういうものでもないんです。
生まれつき背が高いとか足が長いとかそんな感じと同じレベル。
5人に1人はHSPの気質を持って生まれてくるという研究結果も出ているそうですから、そう珍しいものでもないんです。
自分がHSPかどうか知りたい方は、無料の診断サイトなどもあるので、診断してみてはいかがでしょうか。
HSPという気質に気づくことができたら、その「気質」とうまく付き合って自分の長所にしていくのがベストです。
仕事の場で傷つきやすいと感じたら
仕事をする上で、上司や同僚との関わりを断つことはなかなか難しいことです。
人間ですから感情の交錯によって傷ついてしまうこともあります。
ここでは何パターンかその事例を出して、「そんな時はこうする!」的な解決策を模索してみたいと思います。
具体的には
- 人といると疲れてしまう
- 自分ばっかり忙しいと思ってしまう
- 他人の感情に振り回される
の3つです。詳しく解説していきます。
人といると疲れてしまう。。。
HSPの人は人に対してとても気を遣うことができるので、人と一緒にいると疲れてしまうと感じることも多いです。
しかしそれはあなたがとっても心が優しい証拠でもあり、人としてすごく長所です。
なので、人のことが気になる気持ちもわかりますが、少しだけでも自分本位になって考える心を持つことが必要です。
心の優しい人はなかなか実践することは難しいかもしれませんが、心の片隅に「自分がよければOK」という気持ちを持っておくだけで、他人に気を遣う気持ちも少しは和らぎ、余裕が出てきます。
詳しくはこちらの記事にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
自分ばっかり忙しいと思ってしまう
自分ばっかり忙しいと思ってしまう原因は、他の人からの仕事が断れなかったり自分で仕事を抱え込みすぎてしまうというところにあります。
そうした仕事量のストレスから、些細なことで傷ついてしまったりと悪循環を引き起こす場合も往往にしてありますよね。
そんな時は、他の人に仕事を振ったり、自分の手元からボールを離すことをやっていきましょう。
物理的なストレスが減ることで気持ちはかなり楽になり、ゆとりが生まれます。
詳しくはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
他人の感情に振り回される
上司がイライラしてるとすごく緊張してしまったり一緒にイライラしてしまったり、あるいは同僚が厄介ごとに巻き込まれたりした時にものすごく感情移入してしまって自分もその渦中にいるくらいにストレスを感じてしまう、ということはありませんか。
他人の感情に大いに振り回されている状況です。
それもHSP特有の「敏感さ」からきている可能性があります。
全く自分の関係していない事柄に敏感に反応してしまい、本来は傷つかなくていいところで傷ついてしまうので厄介ですよね。
しかしそれも気質なので仕方ないんです。
要は、どうすれば他人の感情に振り回されないようになるかを考えていくのが大切です。
結論から言うと、「相手の感情に対して淡白な自分を受け入れる」ことで、結構振り回されることからは解放されますよ。
ポイントをこちらの記事に詳しく書いていますので、参考にどうぞ!
あらゆることで傷つきやすいから働きづらいし、生きづらい。
人から見れば本当に些細なことで傷つきやすいと自分でもわかっているし、人からも「気にしすぎじゃない?」って言われるけど、気にしないことが難しすぎる。
だってそれは「気質」だから。
背の高い人が低くなれないのと同じように、繊細な人は鈍感にはなれないのです。
だから人よりも働きづらさを感じてしまうし、生きづらさも感じてしまうんですよね。
そんな自分をどう改善するかよりも、どう付き合って生きていくかを考えた方がストレスが溜まりにくいです。
私もHSPという気質に気がついてから
- 人と話す時の聞き方を変えてみよう
- できない自分に対する考え方を変えてみよう
- 働き方を変えてみよう
など、自分自身でできることを色々試してみることができています。
今までの自分と比べたら、人に対して随分冷たくなってしまったと感じてしまうかもしれません。
でも、それくらいでいいのです。そのくらいでも誰も嫌な思いはしません。
そして自分も嫌な思いをしないのであれば、全然OKですよね。
「自分はこういうもんだ」と割り切ってみれば、働きづらさや生きづらさを解消していくことができますよ!
まとめ
今回は「傷つきやすい性格は治すべき?その「気質」と上手く付き合っていきましょう。
」と題して、繊細な人(HSP)がどうすれば働きやすく、生きやすい方向に生活を持っていけるかについて考えてみました。
わたし自身HSPであることに気が付いてから、気持ちや考え方が180度変わったような気がします。
人の目も確かに気にはなりますが、案外大したことないと割り切り、自分が生きやすい方を選択していくのは決して悪いことではありません。
そうすることで苦しくなく自分らしく生きていけるなら全然問題ないし、絶対その方がいいです!
対処の仕方は人それぞれ違うかもしれませんが、私の例が参考になれば幸いです。
自分の「気質」を受け入れて、ラクに生きる術を見つけていきましょう!