この記事では『「繊細さん」の本』の要約をわかりやすくまとめ、私個人の感想や実体験などの振り返りをアウトプットしていきます。
- 『「繊細さん」の本』の要約
- 『繊細さん』(HSP)としてラクに生きていくには
- 『繊細さん』(HSP)の仕事術
- 『繊細さん』(HSP)であることを自分で認めてあげると、めっちゃラクになれるよ
『「繊細さん」の本』の要約まとめ
本書では「とっても繊細な人」「敏感な人」のことを『繊細さん』と名付けて、繊細でストレスを感じやすい『繊細さん』が、その感性を大切にしたままラクに生きていくための考え方や行動などを具体的に例を用いながら紹介してくれています。
繊細さんとは?
そもそも繊細さんとは「HSP」と言う気質を持って生まれてきた人のことを指しています。
繊細さんの特徴として
- 機嫌が悪い人がいると気になる
- 人といると疲れる
- 細かいことが気になって仕事が遅くなる
などが挙げられます。
病気ではなく、どちらかと言うと「性格」に近く感じられることが多いので
「気にしすぎw」
「もっと鈍感力を身につけた方がいいじゃない?」
「頑張って克服しよう」
などと言われがちですが、そう言うものじゃないんですよね。
HSPは生まれ持った脳の神経システムからなる先天性のもので、5人に1人は存在する「気質」なんです。
だから「克服する」とかいう次元の話ではないんですね。
人よりもめちゃくちゃ繊細で敏感で、感じる力が強い『繊細さん』は、感じたことを気にしないのではなく、どう対処していくかを身につけていくことでラクに生きていくことができます。
繊細さんがラクに生きられる様になるための6つのポイント
本書では繊細さんがラクに生きられる様になるためのポイントを6つに分けて紹介してくれています。
簡単にまとめてみます。
- 5感からの刺激に対してどれが一番敏感かを知り、防ぐ
- 素の自分を出すと、自分に合う人が集まってくる
- 人を嫌える様になろう
- 境界線を引いて自分のペースを守る
- 人に頼る
- 人を助けない
5感からの刺激に対してどれが一番敏感かを知り、防ぐ
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
- 嗅覚
- 味覚
5感のうちで、自分が一番敏感に察知してしまう感覚はどれかを知り、あらかじめ防いだり効果的に利用できる様になることで、無駄にストレスを受けると言うことを回避していきましょう。
嗅覚に敏感な私は、
- 満員電車ではマスクをする
- 苦手なにおいを感じたら、息をとめて自然に顔を外らせる
- 自分の好きな香水をつけておく
などして対応しています!
素の自分を出すと、自分に合う人が集まってくる
『繊細さん』は基本的にめっちゃ優しい人なんです。
なので人に気を使ったり相手の感情を察知する能力が高いために、相手に嫌な思いをさせない様にと自分を抑え込みがちになります。
そうしてどんどんしんどくなっていくんですね。
だったら、本来の自分の自分のままで人に接すると言うことをやっていきましょう。
そうすることで、自分に合わない人は自然と自分から遠ざかっていきます。
結果的に自分と感覚の合う人だけが自分の周りに残流ので、自分にとって居心地がいい人間関係を構築していくことができます。
人を嫌える様になろう
『繊細さん』は基本的にめっちゃ優しい人なんです。(2回目)
なので自分と合わないなと思う人が現れても、
と思ってしまい、逆にめっちゃ愛想良く振る舞ってしまうことがあります。
そうしてどんどんしんどくなっていくんですね。(2回目)
だったら、自分と合わない人をしっかり嫌って遠ざけましょう。
これも少し勇気のいることですが、以降の関係性を考えると、始めの内にやっておいた方がいいことですね。
だけど、「私はあなたがあまり好きじゃないです」と相手に直接言う必要はないですよ。
それはそれで別のいざこざを生みますので^^;
自然に相手からスッと離れることが大切ですね。
境界線を引いて自分のペースを守る
人と居て疲れるな・振り回されているなと感じる時は
- 相手はTVの中にいる人だ
- 相手と自分の間にはアクリル板があって、私に直接害が及ぶことはない
と言うふうに考える様にしましょう。
『繊細さん』はどうしても人の感情に影響されたり、引っ張られたりすることがあるので、しっかり自分のペースを確保するための防衛策も必要なんですね。
人に頼る
仕事でもプライベートでも、
と思いがちになるのが『繊細さん』。
結果的に自分を追い詰めたり、逆に周りに迷惑をかけてしまったりすることがあります。
あなたが人に頼ることで迷惑がかかるかかからないかは推測ではわからないので、相手の状況を言葉で正確に確認して、任せたら信じて頼ってしまいましょう。
人を助けない
『繊細さん』は周りの変化や人のお困りごとに気がつくのがめちゃくちゃ得意、さらに優しいので、すぐに人を助けてあげます。
しかし『繊細さん』が人を助けるタイミングは早すぎることが多い様です^^;
なので、「大変そうだな」と気がつくのはOKですが、頼まれてもいないのに助けを出すのはちょっと我慢してみましょう。
『繊細さん』(HSP)の仕事術
『繊細さん』(HSP)であることを活かして仕事をうまく回す方法や、無駄にストレスを感じずに仕事に取り組む方法なども本書から学ぶことができます。
『繊細さん』が仕事で意識したいポイントは5つ。
- とりあえずやってみる
- 機嫌が悪い人に左右されない
- マルチタスクをこなすには?
- 全部やらない
- マイルールを作る
一つずつみていきましょう。
とりあえずやってみる
『繊細さん』は気が効く人・気が回る人であることが多いです。
なので、仕事においてどうなることが一番ベストなのかがわかってしまうんですね。
ベストがわかって、今の現状ではベストの状態には持っていけないとなると、なかなか行動できないという状況に陥ったりします。
それでも進めないといけない場合は、リスクを一つ一つ丁寧に防ぎながら進めていくので
と言われがちなんですよね。
そんな『繊細さん』は
「とりあえずやってみる」
くらいの気持ちを持っておくのが有効です。
今のままではベストに持っていけないとわかっていても「とりあえずやってみる」。
すると、案外「ベストじゃなくても、結構進めることができるぞ!」と言うこともわかってきます。
そうして「とりあえずやっていく」うちに、どこを抑えておけば「ある程度進んでいくんだ」と言うことがわかる様になってくるので、あとは調整すればOKです!
機嫌が悪い人に左右されない
職場に機嫌が悪い人がいると何故か緊張したり不安になったりしてしまうのは、人の感情を察知しやすい『繊細さん』ならではの感覚です。
自分のせいで機嫌が悪いのかな?て持ってしまうのであれば、しっかり答え合わせをすることが大切ですね。
憚れる場合は、「こんな状況の時、この人はこう思っているだろうな」という予想を当てられる様になっておくのも手です。
例)
- 朝一は低血圧なので基本的に機嫌が悪い。
- 昼前、お腹が空いてくると機嫌が悪くなる。
- 定時前、仕事が終わりそうになくて残業しそうな場合に機嫌が悪くなる
↓
私のせいではない!!
ある程度、相手の機嫌を予測できる様になっておけばいちいち振り回されずに済むので、ラクですね^^
マルチタスクをこなすには?
『繊細さん』はマルチタスクが超苦手です。
あれもこれもと仕事が重なってくると思考停止状態になってしまうことも。。。
けど、仕事をしていると必ずマルチタスクになる曲面はやってきますよね。
そんな時に「優先順位をつけて効率よくこなしていこう」なども言われたりしますが、この優先順位をつけるってことすら『繊細さん』にしたらパニックの元なんですよ。
で、パンクします^^;
なので、もっと簡単に考えて「重要度の高い順からやっていく」と言うことをしていきましょう。
- 今日絶対しないといけないこと
- 締め切りがある仕事
- 人にパスしないといけない仕事
「何からやろう」という迷いなく仕事に取り組める様に環境を整えるといいですね!
全部やらない
『繊細さん』はめちゃくちゃ多くのことに「気がつく」人です。
人よりも「気がつく」ことが多いので、それを全部自分で対処しようとしたらパンクします…!
会社で働いていると上司から
と言われたりもしますが、『繊細さん』は自分が思っているよりもずっと能動的に動いています。
さらに上司に言われたことを意識して能動的に動こうとしてしまうと、自分を追い込みすぎて結構大変になってしまいます。
なので「気づく」ことと「対応すること」を分けて考える様にしましょう。
マイルールを作る
周りの状況を気にしすぎるあまり、自分が動きすぎている様な状態を自ら作り出している場合もあります。
そんな時はマイルールを決めて自分の行動に制限をかけるのもあり。
電話がなった時に
電話だ!でもちょっと今忙しいんだけど…!けどみんな忙しいよね…!?どうしよう…!とった方がいい?誰かとってくれる?みんなより私の方が忙しくないかも…?じゃあ私がとった方がいい?でもいつも私ばっかとってるよね?でもあれか、みんな忙しいからか…どうしよ?
ってな具合に、めちゃくちゃ葛藤が始まりませんか?
「3回に1回は電話をとる」の様なマイルールを作っておくと、無駄に葛藤することもなくなるので、気持ちがラクになります!
自分で自分を『繊細さん』(HSP)だと認めることができると、めっちゃラクになります!
私がこの本を読んだのは、酔っ払った会社の上司に殴られて働けなくなったことがきっかけでした。
パワハラの経緯などは下記の記事に軽くまとめていますので気になる方は読んでみてくださいね↓
母親に相談しても「繊細すぎて心弱すぎ。もっと強くならんと生きていかれへんよ」って言われましたし^^;
繊細すぎる自分の感覚はおかしいものだと思ったし、もっと強くならないとって思ってました。
けどこれは克服が必要な病気ではないんだと言うことがわかり、ちょっとほっとしましたし、なんだか救われた様な気がしたんですよね。
生まれついての「気質」として受け入れて、『繊細さん』(HSP)であることを逆に活かせる様な状況を自分で作っていったり、自分が居心地がいい人たちと一緒に仕事をするために行動することで、自分らしく生きていけるんだってことも学びました。
『繊細さん』が幸せになる仕事とは
- 自分がいいと思える・やりたいと思えること
- 自分の強みを活かすことができること
- 労働条件・職場環境が満たされていること
この3つに当てはまるものを探していけばHSPでも自分らしく働くことができる適職をみつけることができるんだって。
インターネットが発達している現代では、むしろ雇用されることを選択しなくても自分自身で仕事を生み出していくことだって可能なわけだから、自分が生きやすい生活をしてに入れる選択肢は無限大にあると思うんですよね。
一気にHSPとしての生活を意識して変えるのは難しいかもしれないけど、できることから少しずつでもやっていくことで、より「生きやすい」生活を送ることができる様になるのではないかとう勇気をもらえた一冊でした^^